なぜ原石テイストの作品を作るのか
プロがカットされてルースもあるのですが、
原石から手を入れて作品にする方が楽しいので。
これが最大の理由です。
私の作品によっては、
もっと手を入れた方がよりきれいになるのにと思われている方多いと思います。
私も実際にそう感じる作品もあります。
奇麗なアクセサリーにするなら整った形のものが一番です。
その代わり、石自体が小さくなり、
価格も上がり、
日常使いしにくい作品になるのも事実なのです。
ダイヤモンドのような高価な宝石は使っていませんが、
アクアマリンやクンツァイトという宝石の原石を加工したものも使っています。
そういった宝石を気軽に日常で使っていただければ。
という思いも強いのです。
原石はg表示ですが、
加工された石はct表示になります。
1ctは0.2gですので5倍の違いになります。
1gで1000円の宝石の原石が、
加工されると1ct10,000円ぐらいになる場合もあります。
加工と石の質などいろいろな要素が加わります。
私が原石を加工すると価格を抑えられ、
身近なアクセサリーにしやすくなります。
ただし、お客さんのデメリットもあります。
プロが加工した石とは考え方が違うので、
細かな傷が残ったり、
形がユニークであったりします。
それは必要以上に手を加えると、
私が作る意味がなくなるからです。
私の想いが込められた作品であるからなのです。
世界に一つだけのカットであり、加工です。
それゆえに個性が出ています。
奇麗にカットされた美しさとはまた違った輝きを乗せたいと思っています。
アクセサリーとして一定以上の美しさに、
原石の特徴と輝きを残して、
愛着の湧くアクセサリーにしたいと思っています。
作品はMinneさん内の"kyotonemunoki's gallery"やcreemaさん内の"京都ねむの木"に出品中です。